作品紹介

メキシコのジャングルに飛行機が墜落。死と背中合わせのジャングルで、生き延びた9人は1人、また1人と命を奪われていく。やがて反撃に出ると、乗ってきた飛行機に隠された暗い秘密が発覚する。彼らは犯人の目的と、この惨劇の真相に迫るが…。(全6話 2025年)

脚本アンソニー・ホロヴィッツ
製作スコット・フランク
出演エリック・マコーマック/デヴィッド・アヤラ/リディア・ウィルソン

登場人物

ケヴィン・アンダーソン(エリック・マコーマック)

最初から胡散臭さはあるものの、「元医者」とか言って人を助けたりする場面もあったりするケヴィンを演じたのはエリック・マコーマック。『ふたりは友達? ウィル&グレイス』などの海外ドラマで人気に。
個人的にはあまり好きなタイプではないけれど、いい人も悪い人も演じられるマルチな人ですよね。

ザック・エリス(デヴィッド・アジャラ)

保険調査員と名乗りながら、生存者たちにテキパキと指示を与えてその場を仕切るザックにはデヴィッド・アジャラ。
スタートレックシリーズやローアンドオーダーなど海外ドラマに多く出演。

ソーニャ・ブレア(リディ・ウィルソン)

毒キノコのことやサバイバル術を知っていて、やたらテキパキと行動的。次第にザックに好意を持って行くが、最後にはザックの正体を知る。

エイミー・マクリーン(ジャン・リー)

大企業の社長の娘。小学校の時の乱射事件でPTSDを患い幻覚(?)を見る。

ダン・マクリーン(アダム・ロング)

エイミーの夫。元ソーニャの運転手。最初は金目当てでソーニャに近づく。

カルロス・ガルシア・メンデス(ピーター・ガジオット)

メキシコの人気プロレスラー、ルチャドール。寡黙で行動は怪しいけれど、電気機器に詳しく、山の頂上にアンテナを立てて助けを呼ぶ。

トラヴィス・ディヴィス(オラフル・ダリ)

心臓病を患っている。リサの夫。

リサ・ディヴィス(シボーン・マクスィーニー)

トラヴィスの妻。夫婦で猟の経験があり、猟銃で食物を調達。
いち早く殺人犯の存在に気づき、みんなを信頼していない。

オクタビオ・フエンテス(クリスチャン・コントレラス)

飛行機の操縦士。墜落時に重症を負う。

ベアトリス・オルテガ(ジョアナ・ボルハ)

キャビン・アテンダント。飛行機が墜落時に死亡してしまう。

感想(ネタバレアリ)

連続殺人の始まり

最初に謎の男女が車で丘の上に到着、軍の基地と思われるところを監視するところから始まる。
そのとき、既に飛行機墜落から9日目になっていて、9人の遺体は発見されている。
この後から、9人がどういうふうに遺体となるのかの物語が始まる構成。

操縦士(機長)のエミリオが燃料切れで墜落寸前に恋人に携帯にメッセージを残す。これが後の伏線になっている。
1人めのベアトリスは墜落時に既に死んでしまい、オクタビオは重症。
ケヴィンがなんとか処置をするが、その夜、何者かに窒息死させられてしまう。

みんなは術後のショックか何かだと言うが、リサだけはオクタビオの死んだ状態から殺されたことに気づくが、そのときはまだ誰も信じようとしていなかった。けれど、それがこれからの連続殺人の始まりだった。

一人、また一人・・誰がなんのために?

最初に「9人の遺体がある」ということはわかっているのだから、結局はここにいる彼たちはみんな死ぬんだなってことはわかっているのだけれど、それでもなんだかはらはらしてしまう。

食べ物や水を節約しているにもかかわらず、誰かに盗まれたり、トラヴィスの薬がなくなったり、またエイミーが犯人らしき人影を見るが、それが本当なのか幻覚なのかはっきりせず。
そんな中、トラヴィスが森の中で見つけた毒キノコの毒らしいもので殺されてしまう。

リサは30年連れ添った夫を亡くし悲しみと怒りで、この中に犯人がいるとはっきり確信しているし、みんなも段々と疑心暗鬼になってくる。こうなると、誰もが怪しく見えてしまう。
この中に犯人がいるのか、又は、全く別の殺し屋的な人物がいるのか。
どちらの可能性もあり、3話くらいまではドキドキ感。

わからないのは「何故」ということ。
飛行機が墜落して助かる術がなかなか見つからないところで、何故に皆殺しのようなことをしなければならないのか。
そこがわからないので、みんなが殺されてしまうことがわかりつつもドキドキハラハラしてしまう。

ワタシ的残念ポイント

生存者たちも何故、殺されていくのかわからずにいたものの、結局、飛行機の中に麻薬が隠されていて。
これがどうにもガックリ・・・・・
「理由が麻薬なの?!」っていう・・・
これで段々話の筋がわかってしまった感。

まぁ、全6話ではあまり話を複雑にはできないということもあるのかもしれない。
麻薬を自分のものにするために死体に隠して運ぶという犯人の残虐さは伝わったものの、ザックがあんなに高い崖から落ちて、いくら木々がクッションになったからって、生きてるだけでも不思議なのに、2発も撃たれて手や足も折れず、片足引きずってはいたけど、犯人を追って走るとか銃を撃つとか、そりゃフィクションの世界ではあるのだけれど、あまりに無謀すぎて、最初の重い流れから最後になるほど軽い感じになってしまった。

サバイバルと殺人ミステリーの「ナイン・ボディーズ」

10人いたはずなのに遺体は9人。
あと一人は生存者なのか犯人なのか?!
何故一人ずつ、けれど皆殺しのようなことが必要なのか?
そういう謎解きは面白いと思いつつ、正直、ちょっと肩透かしを食らった感。

最後はダンとエイミーはいつの間に刺されてて二人一緒に殺されちゃうし、ケヴィンが顔なしで殺されていたのもバレバレ感で、ここで犯人が誰か、何故みんなを殺す必要があったのかがわかってしまう。
それは全て「麻薬」という名のお金が理由なわけで、それは人間の欲望の残虐さを物語っているのか。
だからこそリアルなのか。

ワタシ的には物足りなさも感じたけれど、ドキドキハラハラ感も感じられ、総じては良かったのかなと思います。
最初の伏線が最後にちゃんと繋がるところも見事です。
飛行機で逃げ切ったかに見えた犯人の行く末は最後までしなかったので続編あるのだろうか。

オープニング曲/Sweet Dreams (Are Made Of This)

海外ドラマ「ナインボディーズ」のオープニングに使われていた楽曲は、イギリスの男女2人組バンド、ユーリズミックスのセカンドアルバム(1983年)からの4枚目にして最後のシングルとしてリリースされた「Sweet Dreams」。
1983年にリリースされた曲ですが、今聞いても新鮮で耳に残る曲。PVも中性的なビジュアルで独特。かっこよいです。
歌詞がドラマの内容と重なり深いです。