海外ドラマ『ボンズマン-悪霊ハンター-』感想/死人が地獄から蘇り悪霊と戦う

■海外ドラマ

作品紹介

保釈保証業者のハブ・ハロランは殺されるが、地獄から脱獄した悪霊をワナにかけ、送り戻すため、悪魔によってこの世に連れ戻される。疎遠になっていた家族からの援助と妨害を受けながら悪霊を追ううち、ハブは自分の犯した罪によって魂が罰せられたことを知る。それを契機に人生、愛、そしてカントリー・ミュージックにおける2度目のチャンスを模索するようになる。

監督各エピソードごとに監督が違う
プロデューサーエリック・オレソン/ケビン・ベーコン/グレインジャー・ディビッドなど
出演ケビン・ベーコン/ジェニファー・ネトルズ/ベス・グラント

日本語訳なし

感想

ケビン・ベーコン演じる保釈保証業者のハブ・ハロランは、元妻のメリーアンの恋人ラッキーに殺されて地獄に行くのだけれど、何故か生き返り、腕には爪痕のようなあざが。
わけがわからないまま過ごしていると、ミッジが現れ事の経緯を説明します。
ハブは、地獄から逃亡する悪霊を退治するために生き返り、それが終わったらまた地獄に帰ることになるという。
ミッジは、いわゆるハブの直属の上司みたいな調整役。最初は説明だけして後は関わらない感じだったのだけれど、段々とハブの協力者になっていきます。

ハブには、同居している母親と、別れた妻のメリーアンと息子のケイドがいて、二人をまだ家族として愛しています。
最初は二人を巻き込まないよう別れるのですが、結局はハブとメリーアン、ケイド、そして母。家族で悪霊退治をすることになります。

それを邪魔するのは、メリーアンの恋人のラッキー。
メリーアンとケイドに執着していて、何とかメリーアンとハブの縁を切ろうとしますが、それが裏目に出て、結局はメリーアンはハブの元へ。

地獄から、地獄に送り返す悪霊の名前がファックスで届き、そこで、木・火・土・金・水にまつわる悪霊と戦うのですが、必ず一般人を殺して生贄のような感じにしていて、少しずつ、その理由を解明していきます。
結局のところ、今まで生贄にされた人たちの形を合わせていくと逆五芒星になり、それが完成してしまうと、7大堕天使の一人が開放されてしまう。それは天使と悪魔の戦争に繋がり、人類が巻き込まれてしまうという・・・

これって、どっかの話に似てない?!

と、とっさに思ってしまったけれど、これはそれとは切り離して観たほうが面白いかと。
最初は、なんで母親とくっついて仕事して、もしかしてマザコンかと思ったりしたし、別れた元妻に未練たらたらって、またもやよくあるパターンで、悪霊退治も、家族の再生も、斬新なストーリーということはない。
けれど、保釈保証業者という、どちらかと言えばいいことをしている感のハブがなぜ地獄行きだったのかとか、調整役のミッジが調整役になった経緯とか、ミステリアスな部分もあって、先を観たくなるストーリーにはなってると思います。
また、それを長々と引っ張らず、シーズン1の中で明らかにしているので、なんかワタシの中では不思議な安心感。
また、1話の時間が30分以内なので、全部で8話でも、そんなに長く感じずにすらすらと観れるのもいい。

最後は、余計に抜き差しならない状況になって終わってしまうので、シーズン2があるとしたら楽しみではあります。

ケビン・ベーコンの人気がカギ?!

これからの展開はまだわからないけれど、シーズン1としては、ケビン・ベーコンの人気で観る人も多いような気がします。
ケビン・ベーコンといえば「フットルース」。ハリウッドの仲間入りを果たすけれど、「アイドル」のカテゴリを嫌い、色々な役に挑戦。
「激流」や「インビジブル」「コップ・カー」などの悪役や、そうかと思えば「マイドッグ スキップ」や「ウィズ・ユー」「戦場のおくりびと」など、心に沁みる役もあり、ちょっとした端役にも出たりして、個性派俳優としてその地位を不動のものに。

この動画は当時のフットルースと2014年のケビン・ベーコンのダンスを比べたものになっていて、いくつになってもキレキレな動きはさすが芸達者と言うか、これぞプロと言うか。

「凄いイケメン」というほどではないのだけれど、良い人役はもちろん、これでもかというくらいの悪役でも、観るものを惹きつけてやまないケビン・ベーコン。
今回のドラマでも、66歳とは思えない体をこれでもかと披露してくれています。

悪魔との戦いは、ちょっとグロい描写はあるけれど、後で夢に出てきそうってほど怖くはなく、天使と悪魔との展開はどうなっていくのか、というところはありつつ、どちらかというと、「家族の再生」という人間ドラマとしても楽しめるかと。
シーズンがどこまで続くのかはわかりませんが、最後の最後にハブが本当に地獄に返されちゃうのかも気になります。

シーズン1はクリフハンガー的に終わったので、シーズン2があるとしたら、2の展開次第で人気ドラマになるのかが決まるのかもしれません。このままフェードアウトだったら悲しいです。