
作品紹介
征服と戦争により宇宙の広大な領域レルムを支配する帝国マザーワールドは、王と女王が暗殺された後に摂政バリサリウスにより統治される。
マザーワールドの軍隊インペリウムのアティカス・ノーブル提督は反乱者の姉弟デヴラ・ブラッドアックスおよびダリアン・ブラッドアックスを捜索する途中、衛星ヴェルトで食料を求める。
村長のシンドリは断るも、監督者のガンナーは多少の余裕はあると答える。
ノーブルはシンドリを殺し、10週間後に、村が飢えるほどの量の食料を取りに戻ると宣言し、部隊を残して去る。
兵が村娘を犯そうとしたために、コラは立ち向かって兵のほとんどを殺し、インペリウムのメカニカル・ナイトであるジミーが裏切ってコラを助ける。コラはインペリウムが村人を皆殺しにすると恐れ、反逆するための味方を求めてガンナーと共に村を旅立つ。
監督 | ザック・スナイダー |
脚本 | ザック・スナイダー/シェイ・ハッテン/カート・ジョンスタッド |
制作 | デボラ・スナイダー・ザック・スナイダー/ウェズリー・コラー/エリック・ニューマン |
出演 | ソフィア・ブテラ/チャーリー・ハナム/ジャイモン・フンスー/ミキール・ハースマン/ペ・ドゥナ |
感想
通常版とディレクターズ・カット版の両方を観ました。
ディレクターズ・カット版は通常版にはないシーンがちょこちょこあるので、見比べるのが好きです。
パート1では、上記の「あらすじ」から、コラが提督を殺したはずが、提督は生き返って、コラや反逆者を皆殺しにするよう命令する、というところまでが描かれています。
この作品は監督のザック・スナイダーが「スターウォーズ」と「7人の侍」のオマージュと公言しているらしい。
そのことを知る前に観ても、クリーチャーやロボなんかがスターウォーズを思い出さるのは否めないし、仲間たちを探す旅も「7人の侍」ぽいなと思ったのも事実。
敵のメインの船なんか、「宇宙戦艦ヤマト」を彷彿とさせたし、登場してくる動物系やスパイのクリーチャーは「ロード・オブ・ザ・リング」を思い起こさせた。
だからといって、面白くなかったわけでもなく、ワタシ的には十分楽しめた。
主人公コラ(アースレイアス)を演じたソフィア・ブテラのアクションは、殺人兵器として育てられたという過去を語るのにふさわしかったし、美人すぎないところもよかったと思う。
相手役のガンナーには「映画2:22」にも出演していたミキール・ハースマン。
農民役だし、強い感じではなく、最初は自分が原因で長老が殺されてしまうような、ちょっと頼りなげな感じもあって、残念な役なのか?!と思ったけれど、ここ!という時には人助けしたりして、次第にコラと恋仲になっていきます。
映像の美しさ

出典:https://news.infoseek.co.jp/article/iemone_460793/
映像は全般を通して、スローモーションを多く使い、村の風景や、戦場の生々しさまでも美しく表現。
銃器のデザインも凝っていて、弾は溶岩でできているので、一発当たれば体がぐちゃぐちゃです。
圧巻なのはエド・クライン演じるアティカス・ノーブル提督。
「慈悲の心」など一切持たず、悪の権化としか言いようのない役を見事に演じています。
ワタシ的には、悪役が悪であればあるほど、正義が引き立つというか、悪役のこれでもかという残虐さが、最後にどんな残酷なやられ方をしてもOKにしてしまうわけで、悪役こそ、演技の確かな人がやるべきだと思っていて。
その点ではエド・クラインはこの物語での役柄を完璧にこなしてる感ですね。
個人的に気になっている点
一番謎だったのは、マザーワールドの軍艦「キングス・ゲイズ」の動力源。
コラによると、それは「人」らしいのだけれど、巨大で、頭や腕は繋がれていて、機関室で動力を生むために有機物を食べさせられているという。
これは通常版では全く詳しいことは出てこないし、ディレクターズ・カット版でもそこまで掘り下げられていなくて、ここにもきっとストーリーがあるはずなのだけれど、詳細は不明のまま。
前王の娘イサも、不思議な力があるのはわかったけれど、どれほど重要な存在なのか、ぼんやりとしている感があった。
このあたりのストーリーがはっきりすると、物語も更に深みを増すような気がします。
ちなみに、ガンナー役のミキール・ハースマンとノーブル提督役のエド・クラインは、出演しているシーズンは違いますが、二人共、『ゲーム・オブ・スローンズ』でダーリオ・ナハーリス役になってます。
評論家からは色々言われていますが、世界観はそれなりに壮大だし、映像や音楽も見ごたえはあるんじゃないかと。
復活したノーブルが、パート2で、どこまで悪を突き詰めてやってくれるのかもある意味楽しみです。